Japanese
English
特集 脳性麻痺(成人を中心として)
脳性麻痺者におけるリハビリテーション機器の有効性とその限界
Have Rehabilitation Equipments Really Improved Activities of Daily Living for Cerebral Palsied People?
加倉井 周一
1
,
高山 忠雄
1
,
古川 宏
2
Shuichi KAKURAI
1
,
Tadao TAKAYAMA
1
,
Hiroshi FURUKAWA
2
1東京都補装具研究所
2東京都心身障害者福祉センター
1Tokyo Metropolitan Prosthetic & Orthotic Research Institute.
2Tokyo Metropolitan Rehabilitation Center for the Physically and Mentally Handicapped.
pp.339-347
発行日 1980年5月15日
Published Date 1980/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102150
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はじめに
最近ではリハビリテーション機器(以下リハ機器と省略)という概念が次第に定着しつつあるようで,多くの人々の興味と関心が日ごとに高まりつつあることは極めて喜ばしいことである.リハ機器はあくまでも障害者の個々の生活動作との対応で考えるべき性格のものであり,障害の種類・程度にとってはその使用が極めて効果的な場合もあれば,反対にあまり利用されにくい場合もある.本稿に与えられたテーマはどちらかといえば後者に属するものと考えている.脳性麻痺者(以下CP者と省略)は周知のように,運動障害のほかにさまざまな合併症を伴う結果,日常生活諸動作をはじめ,教育・就労などに多くの制約を受けている.まず最初にCP者が年齢別にどのような状態にあるのかを記述したのちに,個個の動作項目について現状と問題点を個別に述べてみよう.
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