特集 診療報酬
理学療法・作業療法で問題となった事例―特に徒手筋力テスト料について
伊藤 清明
1
1中通リハビリテーション病院
pp.97-98
発行日 1980年2月15日
Published Date 1980/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102089
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はじめに
現在の理学療法,作業療法,そしてその他のリハビリテーション専門技術に対する診療報酬については,他の医療行為に対する診療報酬と同様に多くの問題をかかえている.その最も大きな問題点のひとつに,医療従事者の技術と労働を正当に評価すべき診療報酬が,いまだに低くおさえられているということである.
しかし,今回は診療報酬そのものがもつ問題点についてよりも,その査定に関して述べてみたい.
診療報酬の査定の基準は,自治体によってその解釈が異なっている点や,保険の種類によって異なっている点など多くの問題をかかえている.特に理学療法,作業療法の評価に対する査定に関して,当院で問題となった一事例があるのでここに紹介し,査定に関する問題点についてふれてみたい.
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