The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 13, Issue 2
(February 1979)
Japanese
English
特集 評価
徒手筋力テストの信頼性について
Reliability of Manual Muscle Testing
中山 彰一
1
Akikazu NAKAYAMA
1
1九州リハビリテーション大学校
1Kyushu College of Rehabilitation.
pp.87-91
発行日 1979年2月15日
Published Date 1979/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101843
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
1917年,Dr,Lovette以来,現在のDaniel法やKendall法に代表される徒手筋力テスト(以下M.M.T.と略す)は診断や治療効果の判定,治療プログラム設定,その他,外科的治療の適応の有無など,神経,筋疾患にとり不可欠な評価手段のひとつである.特に,機械器具を用いず,場所も要せず短時間にその筋,または筋群の強さを知ることが出きる.しかも検者の手で触れることにより患者の努力の程度をかなり正確につかむことも出来るという大きな価値もある.
しかしながらM.M.T.の価値を論ずるにはM.M.T.が正確性,信頼性,再現性というものの上に成り立つものでなければならない.この点が最大のPointでもあり,逆にWeak Pointともなるものである.
そこで今回はM.M.T.を誤らせやすい因子について考えるとともに実際に臨床上での信頼性について若干検討を行った.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.