学会印象記
第13回日本作業療法士協会学会印象記
花村 都
1
1宮城県拓杏園
pp.619-620
発行日 1979年9月15日
Published Date 1979/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101988
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第13回日本作業療法士協会学会は,昭和54年6月8日(金)と9日(土)の両日,東京渋谷の薬学会館を会場に開催されました.開催の前日に梅雨入りが宣言され,気がかりな空模様でした.しかし初日明け方まで降っていた雨は宿を出る頃には上って,薄陽が射すほどの天候に恵まれたことは幸いでした.受け付け開始前から参会者が続々と集まって,参加数は事務局の予想を相当上回ったようで大そう盛会でした.
学会長は杉原素子氏(府中リハビリテーション専門学校).氏はお茶の水女子大学大学院で教育心理を専政され,南カリフォルニア大のOT修士課程を終了されたOT屈指の才媛.在京の多数の有能な会員の中から選ばれた方々で実行委員が構成され準備に当られたので,筆者はプログラムに大きな期待を持っておりました.その期待どおり,特別講演二題と一般演題とにしぼったプログラムは簡潔で,一般演題はテーマごとによく整理され,時間配分も無理,無駄なく非常に聴きやすく組まれていました.一般演題を大切に扱おうとする実行委員会の心づかいが感じられました.学会は会員の年間の研究成果の発表と会員による検討の場であり,一般演題を重視したプログラムが立てられるのは好ましいことだと思います.
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