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特集 特殊教育と理学療法士・作業療法士
障害児の治療に携わって―理学療法士の立場から
Treatment for Physically Handicapped Children
木下 賢治
1
Kenji KINOSHITA
1
1和歌山県立南紀養護学校
1Nanki Physical Handicapped Pupils School Established by Wakayama Prefecture.
pp.221-226
発行日 1979年4月15日
Published Date 1979/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101882
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はじめに
肢体不自由児養護学校における養護・訓練(以下養訓と略す)に取り組んで,まだ日も浅く,その経験もきわめて未熟な者が編集室から原稿の依頼を受けた時はお断りする心境であったが,考えてみれば日頃,実践している内容を少しでも仲間のPT・OTに知って頂き,批判を仰ぐのも自己の「はげみ」になるのではないか,との一念で筆をとることになった次第である.というのも本校に勤務するまでは,養訓についての知識は皆無であり,PTは病院や診療所に職域を持つくらいの認識であって,いざ現場に入ってみると,かつて経験しなかった障害(臨床例)の多いのに驚くと同時に,この子供達をどのように指導すればよいのか.その手がかりをつかむのが必死であった.だから過去の経験も生かされる場がなく「これでは駄目である.」これからはセラピストとして「原点に返り」,子供達の発達に少しでも手助けできるように努力しなければならないと覚悟を持つに至ったような経過がある.
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