とびら
批判的吸収
金子 翼
1
1国立犀潟療養所附属リハビリテーション学院
pp.69
発行日 1979年2月15日
Published Date 1979/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101840
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なにかを知ろうと思う時に,そしてその中から何かを考えようとする時に,この言葉,「批判的吸収」を思い浮べることにしている.
つまり,なにかを知ろうと思う時には,「吸収するのだ」という構えがあって,その後に「知る」ことができるのだが,ただひたすらに「吸収することのみ」だとすると,それはそれだけで終ってしまう.
いいかえれば,常にPassiveな形で吸収することのみに努めてしまうと(それはそれで大切なことなのであるけれど),その結果,極めて浅い,あるいは枝葉末節を多く含んだ,表面的な理解しか得ることができず,ものの本質を見据えて深くとらえ,考えるということができにくい.
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