特集 卒後教育・臨床教育
<随想>
アメリカの大学院教育
森永 敏博
1
1府中リハビリテーション学院
pp.41
発行日 1978年1月15日
Published Date 1978/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101613
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紙面の部合及び資料不足のためアメリカの大学院教育全般について述べることは不可能なので,私の経験したインディアナ大学(以下I.U.)大学院課程での教育について述べてみます.
I.U.のキャンパスはインディアナ州各地に散在しているが,私の学んだキャンパスはアメリカでも最も“フラット”だといわれている中西部のインディアナポリス市にあった.ここはまた,“インディー500”として世界的に有名な自動車レースの開催地でもある.中西部の人達は封建的である反面,外部からの人間に対して非常に親切な面があり,数少ない日本人(学生は自分を含めて二人,その他研究医及びその家族若干名)は,異国という環境の中で楽しく学び研究していた様である.生活面では,北方約180マイルにある“大都会”シカゴと異り多少の不自由はあったが,数カ月も住んでいると豊富で安価なコーンや,日本ではとても食べれない様なステーキ等,食生活にもすっかり慣れてしまった.
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