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特集 卒後教育・臨床教育
臨床実習指導における試み―そのⅠ―臨床実習ノート,そのⅡ―スーパーバイザーの評価
Experiments in Clinical Affiliation of Physical Therapy Students Part Ⅰ-Clinical Affiliation Note Part Ⅱ-Evaluation of Supervisor
奈良 勲
1
,
吉尾 雅春
1
Isao NARA
1
1有馬温泉病院
1Arima-Onsen Hospital.
pp.33-40
発行日 1978年1月15日
Published Date 1978/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101612
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はじめに
現在,我が国のPT,OT養成校における実習時間数は1,080時間で,主に2学年,3学年を通して,この時間が消化されている.PTの場合,13校が設立されているが,ほとんどの学校が直属の実習病院,施設を持たない.数校は,病院の付属という形を取っているが,付属病院の性格上,実質的に学生の実習施設として活用するところまで至っていない.
そのため,学生の臨床実習は,学校から離れたところで,しかも定められた期間内に実施されているのが実状である.このため,臨床講義の機会もほとんどなく,講義内容は教科書,文献などを教材に,教室中心で,しかも,実技は,学生同志で実習するため,学生の関心,理解を助ける手段としては,今ひとつ現実性に欠けるところに問題がある.
このような現状の中で,臨床実習の占める役割は大きいと言えよう.
さて,このたび,PT 2学年の臨床実習指導を例年の通り2週間引き受けた.今回は実習活動の充実をさらに図りたくおもい,臨床実習ノートとsupervisorの評価を試みたので,それらの内容,目的,有用性,今後の改善点などについて述べてみたい.
なお,2年生の実習では,評価に重点をおいているが,学生の希望もあり,患者1名を2週間担当してもらった.
実習プログラムは表1のようであった.
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