報告
スーパーバイザーからみた臨床実習評価の在りかた
大原 昌之
1
,
石田 かおり
1
,
弘部 重信
2
,
平田 順一
3
,
古澤 伸行
4
,
井川 講栄
5
1大津赤十字病院
2滋賀県立小児保健医療センター
3大津市民病院
4彦根市民病院
5長浜赤十字病院
pp.411-414
発行日 1990年6月15日
Published Date 1990/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103037
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Ⅰ.初めに
理学療法科学生の臨床実習(以下,実習と略す.)を指導するスーパーバイザーにとって,臨床実習評価(以下実習評価と略す.)は負担を感じるものの一つである.スーパーバイザーの多くが教育者としての教育を十分に受けておらず,自分が学生を評価しても良いのだろうかという不安もある上に,認知・情意・精神運動の各領域にわたり,多くの項目を評価することはたいへんな作業である.また,評価者によって評価基準にばらつきがあるなどの諸問題もある.
滋賀県理学療法士会教育部では過去4年間に,スーパーバイザーからみた実習評価の在りかたについて検討を行ない,スーパーバイザーにとって実習評価とは何か,評価結果を指導に役だてられないかなどを模索してきた.
今回,われわれが学習してきた実習評価についての考えかたを紹介するとともに,実習評価に役だたせるために試作したチェックリストを併せて報告する.
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