Q and A
「脊髄損傷患者の“環境と適応”について,ご研究を進めておられますが,うだるような暑さが続く夏季における,頸髄損傷患者の季節的適応性について,おたずねします…….」
橋元 隆
1
,
緒方 甫
2
1九州リハビリテーション大学校
2九州労災病院リハビリテーション診療科
pp.830-831
発行日 1977年11月15日
Published Date 1977/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101581
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Q1 夏,頸髄損傷患者で倦怠感や頭痛を訴え,訓練を休むことが多くありますが,これはいわゆる自律神経障害でしょうか.
A1 日本の夏は高温多湿で亜熱帯性の気候であり,健常者でも過しにくい季節です.生体は体内での熱の発生をおさえ,血管を拡張し,多量の発汗を行ない,体温調節を行なっています.この体温調節は自律神経を中心とした機構により調整され,特に夏季には副交感神経が優位になり,身体活動が沈滞となり,心身が弛緩するようになります.
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