認定医講座
頸椎損傷ならびに頸髄損傷
花井 謙次
1
1名古屋市立大学医学部整形外科学教室
pp.772-781
発行日 1988年6月25日
Published Date 1988/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907890
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頸椎は非常に大きな重量をもつ頭をささえ,かつすべての方向に大きな運動量をもっているので,基本的には丈夫な場所といえよう.しかし限られた範囲を越えた外力が頭に加わったり,極端な運動が首に起るようなことがあれば,頸椎損傷は容易に起りうる.頸椎損傷が起る場合は,頸髄にも大きな負担がかかることが多いので,重篤な頸髄損傷が起る可能性が極めて大きいといえよう.本講座では頸椎損傷の原因,損傷メカニズムと骨折型の分類について述べ,さらに頸髄損傷については,原因,神経学的症候,予後,治療法について簡単に述べることとする.
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