メディカルプログレス
障害者心理(5)/リハビリテーション機器(5)―義足足部繰返し試験機
永井 昌夫
1
,
加倉井 周一
2
1国立身体障害センター
2都立補装具研究所
pp.829
発行日 1977年11月15日
Published Date 1977/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101580
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身体障害に伴う心理的諸問題は,身障者側のみについていえば,身障者がその身体障害に合った身体像や自己概念を持ち得ぬことに由来するという(Bender, L.).いかなる症例にでも成り立つとはいい切れないが,身障者の社会復帰に受容という過程が要求される場合は多い.
受容は身体的に自己の障害における特質を理解し,心理的に否定機制を用いず,社会的限界を認める現実性を指すものであって,消極的態度でもないし況や敗北の容認でもさらにない.現実的な評価ができて始めて達成可能なゴールが設定される.それは目的に対する阻害因子やリスクがより正確に予測できるからである.
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