学会印象記
第1回国際義肢装具連盟(ISPO)世界大会に出席して—その印象と,今後の日本の義肢装具の発展に課せられた問題
沢村 誠志
1,2,3
Seishi SAWAMURA
1,2,3
1兵庫県リハビリテーションセンター
2日本リハビリテーション医学会
3日本整形外科学会
pp.335-339
発行日 1975年4月25日
Published Date 1975/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905166
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はじめに
義肢装具に関連するすべての職種の人達が集り,教育,研究,評価,用語等の問題を討議する国際会議が,初めて,スイスのレマン湖畔の保養地であるモルトルーで昭和49年10月上旬に行われた.この会議を国際義肢装具連盟(International Society for Prosthetics and Orthotics,ISPOと略称)第1回世界大会と呼んでいる.この学会は,Interbor(International Association of Orthotists and Prosthetists国際義肢装具士協会)と,APO(Swiss Association for Prosthetics and Orthoticsスイス義肢装具協会)の共同主催のもとに行なわれた.
このISPOのこれまでの足跡を簡単にたどつてみると,過去における義肢装具に関連する委員会は既に1951年,ICPO(International Committee for Prosthetics and Orthotics)として存在していた.このICPOは,ISRD(International Society for the Rehabilitation of the Disabled)の一つのsubcommitteeとしての機能をもつていた.
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