Japanese
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研究と報告
大腿義足歩行の分析(第1報)
Gait Analisis in A-K Amputees
灰田 信英
1
,
根岸 喜美雄
1
,
柿田 謙三
2
Nobuhide HAIDA
1
1慶大病院リハビリテーションセンター
2国立塩原温泉病院
pp.67-72
発行日 1977年1月15日
Published Date 1977/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101410
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Ⅰ.緒言
近年の医用工学の発達は,義足歩行の進歩改良を促し,幾多の貴重な試作と提案がなされてきたが,その評価については,経験的,もしくは主観的に論ぜられる場合が多かった.
大腿切断者の義足歩行の様相は甚だ複雑であって,一側下肢の切断は正常な骨格リンクと関節が義足にによって代用され,運動機構上特異な歩行の形態を示す.
この複雑な義足歩行の形態及び機能はEberhart1)によって強調されている如く,義足肢,健側肢及びこの両者を連結する体幹をも含めた全体のシステムの観点から解明する必要がある.
我々は義足歩行における最適動作の基準設定の為,大腿義足歩行の解析を行い,切断者の歩行パターンがどのようなfactorに影響されるかという,その特性を把握し,障害の認定,診断,治療や訓練効果の評価等の基礎資料とすべく,それのデータに検討を加えたので報告する.
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