特集 義足―新しい技術と適応
下腿義足,大腿義足,股義足のソケット
東江 由起夫
1
Agarie Yukio
1
1オットーボック・ジャパン(株)義肢装具部テクニカルフォーラム推進室
pp.224-231
発行日 2000年4月15日
Published Date 2000/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105523
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1.はじめに
現在,下腿義足では全表面荷重支持式ソケット(Total Surface Bearing Socket,以下TSB式ソケット)が多く製作されるようになってきている.また,材料の進歩によってシリーコン等のライナーを使用したソケットも多く製作され,普及の一途をたどっている.大腿義足では坐骨収納型ソケット(Ischial-Ramal-Containment Socket,以下IRCソケット)が普及しており,最近では高い吸着性や断端の保護を目的にシリーコン等のライナーも積極的に使用されるようになってきている.股義足ではカナダ式ソケットが1954年以降ほとんど変わらないデザインで製作されている.
そこで本稿では,最近の下腿義足ソケット(TSB式ソケット,シリーコン等のライナーを使用したソケット),大腿義足ソケット(IRCソケット),股義足ソケット(カナダ式ソケット等)について触れ,それらの特徴について紹介する.
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