FORUM フォーラム ふぉーらむ
頚髄損傷患者の社会復帰について/PT評価についておもうこと
米倉 豊子
1
,
中野 裕之
2
1九州労災病院
2府中リハ学院
pp.36
発行日 1977年1月15日
Published Date 1977/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101399
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- 文献概要
頚髄損傷による四肢麻痺患者の社会復帰が極めて困難であることは,当院に限ったことでなく,長期療養後に転院して行くケースが多い.家庭への受け入れが望めない限り,私たちは社会復帰に関して何一つ働きかけができず,止むを得ないこととして見送っているのが現状である.
私たちが常々感じていることは,せっかく社会復帰を目的として行なってきた治療訓練も,転院後は機能の維持に努力するでもなく,生がいを失ない,人手をほしいままにして気ままな入院生活を送っている患者に対する空しさである.
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