Japanese
English
特集 運動療法
Ⅴ.筋疾患に対する運動療法
筋疾患の病理
Pathology of Muscle Diseases
野島 元雄
1
Motoo NOJIMA
1
1愛媛大学医学部整形外科
pp.1076-1090
発行日 1976年12月15日
Published Date 1976/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101376
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.はじめに
筋疾患と呼ばれるものは,一応,現在,骨路筋系が一次的に障害される疾患の包括名と定義される.他に神経原性筋疾患(運動ネウロン病ともいわれる)とは区別される.この筋疾患に関しては,現在なお,包括される疾患,その分類,位置づけにつき種々論議されている.残念ながら,筋疾患ならびに神経原性筋疾患については,その病因がなお明らかでないものが多く,対策,治療のうえで難渋をきわめるものが多い.進行性筋ジストロフィー症のように,筋原性と考えられているものに,神経原性因子の関与について,現在なお論議され,筋原性,神経原性と明確に区別することが困難なものも少くない.
さて,今回,以上の筋疾患の病理を論ずるに当り,とくにリハビリテーション医学との関連において,筋原性筋疾患(ミオパチー)を中心に筆を進めることにする.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.