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はじめに
neuromuscular disease,すなわち,神経筋疾患をリハビリテーションの観点からみると,その不断に進展(この進展の程度は疾患により遅速はあるが)する病勢の自然進展を助長すると考えられる最も重要な因子,すなわち筋の廃用,変形の増悪を阻止し,残存筋を活用し,可及的長期にわたり自活能力を保持させることにリハビリテーション(以下リハと略す)が存在すると考えられる。換言すれば,この神経筋疾患においては,いかに荒廃,変性せる筋も筋であることには異論なく,この筋としての機能をあくまで十分発揮させることにリハ理念が所在し,このように対処することこそ治療にも通ずる手段であると考える。
以上の観点から本症に対して,リハ対策をたてるに当たっては,本症各疾患における筋の動態機構の破綻を明らかにし,その機構の破綻を補填し,残存筋(機能)の活用と相まって,ADLの改善,その保持をはかるべきものと考える。以下,著者が多年にわたり経験を重ねてきた本症の代表的疾患である進行性筋ジストロフィー症(主としてDuchenne型)を中心として,以上の具体的実際を明らかにし本稿に対する責を果たしたい。
Abstract
During the past over ten years we have cared for the patients with neuromyopathies, mainly Duchenne dystrophy.
The Principle of rehabilitation for the patients with progressive muscular dystrophy are used to help patients lead as a normal life as possible physically, socially, emotionally and intellectually.
When the child is no longer able to walk independently, he should be kept ambulatory with the use of a brace to prevent becoming a wheelchair or bed patient.
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