メディカルプログレス
失語症(1)成因,病巣部位と病型,年齢/頚椎後縦靭帯骨化症
福井 圀彦
1
,
三好 正堂
2
1七沢病院
2九州厚生年金病院
pp.537
発行日 1976年7月15日
Published Date 1976/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101256
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失語症は言語シンボルにたいする障害ともいえるもので,大脳のなんらかの病変により音声や文字などの言語シンボルの理解―表出過程に障害をきたした状態をいう.成因としてもっとも多いのは脳血管障害であり,ついで脳外傷,脳腫瘍が多いが,リハ部門でみる後の二者はおもに脳手術後である.
統計をとる施設によって差はあるが,CVDのリハ病院では,CVD患者のやく20%,右片麻痺だけにしぼるとそのやく40%が失語症と考えてよい.ただし,非常に軽度の失語症と正常域,あるいは軽度の痴呆との境界は明確に線を引くことは困難で,この境界域をどう扱うかによっに上記の%は変動すると思われる.
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