とびら
チーム・ワークへの思い
木村 信子
1
1東大病院リハビリテーション部
pp.82-83
発行日 1976年2月15日
Published Date 1976/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101159
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ある会食の席で医師のO先生が,「リハビリテーション(リハ)のチームは野球のチームに例えてみると役割がよくわかるのではないだろうか.チーム各員それぞれ持ち場をもつが状況によって三塁手はショートやキャッチャーの役割もしなければならない.ただ持ち場のみを守っていては野球はできない.それとリハのチームも同じではないだろうか」と話された.
リハではチームワークの重要性を説きながら各職種がそろうこと即チームワークが出きることにつながらないためむずかしい.野球チームと比較して見ていくと問題点が明確になる.野球の場合はまず目的が明瞭である.勝利が共通の目的であるため守りの場にいれば打者を本塁までもどさないよう努力するし,打席に立てば点数に結びつくよう努力する.また各チームメンバーは役割りがはっきりしており,細目が明確である.そしてチームには監督というリーダーがいる.
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