メディカルプログレス
骨形成不全症(Osteogenesis imperfecta)/精神科リハビリテーション(その4)
江口 寿栄夫
1
,
鈴木 純一
2
1高知県立子鹿園
2都精神医学総合研究所
pp.701
発行日 1975年10月15日
Published Date 1975/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101096
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肢体不自由児施設には,この疾患の患者は大抵若干名が在園し,しかも易骨折性のため長期にわたることが多い.一般に骨形成不全症を2型に分けて,先天型(最初の骨折が出産前に既に見られる),遅発型(出産後に骨折),そして更に後者をtarda gravis(出産時に又は生後1年以内に骨折)とtarda levis(1年以後に骨折)に分けていることが多い.しかしこの分類は論理性に欠けるとして,骨折の発症年齢の他,骨折回数,脊柱の変形,骨のレ線所見,更に合併症としてよくみられる青色鞏膜,難聴,関節の異常可動性なども考慮するが,特に長幹骨の変形の程度により,mild(長幹骨に何も変形がない),moderate(小さい変形がある),severe(ひどい変形がある)の3つのグループに分けるのが実際的であるとの発表がある.
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