メディカルプログレス
Floppy Infant Syndrome/精神科リハビリテーション(その2)
江口 寿栄夫
1
,
鈴木 純一
2
1高知県立子鹿園
2都精神医学総合研究所
pp.529
発行日 1975年8月15日
Published Date 1975/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101061
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floppy infant syndromeとは,筋緊張の低下を示す乳児の総称であり,様々な原因に基づく―症候群であって,かってOppenheimが先天性筋無力症(amyotonia congenita)といった臨床記載のみにたよった病的状態も,その範畴に包含されている.筋緊張低下は,小児期ことに乳児期にはよくみられる症状であって,ある意味では発育段階に特有な症状とも考えられ,特に未熟児や新生児は生理的にhypotonicである.これに関連してか,痙直が主症状であるはずの脳性麻痺も,初期には痙直がほとんど無いことが多い.
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