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特集 ホームプログラム
脳卒中片麻痺患者に対するホームプログラム
Home program for Hemiplegic Patients.
高橋 輝雄
1
,
石川 禎子
1
Teruo TAKAHASHI
1
,
Teiko ISHIKAWA
1
1三愛会伊藤病院
pp.673-679
発行日 1975年10月15日
Published Date 1975/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101089
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はじめに
脳血管障害により片麻痺となった患者は,普通なんらかの障害を残したまま家庭にもどっていく.そして,病院で比較的高いADLおよび機能レベルを示していたものが,一度家庭へ帰ると,レベルの低下を示す例が多い.
理想的リハビリテーションというイメージからこの事実を見れば,そこに大きな隔りのあることを否定することができない.その隔りを少しでも少なくし,患者が家庭においてもより高いレベルで生活できるように努めることが,我々リハビーテーション従事者の重要な役割であろう.
そこでHome programとは,できるだけ早期から患者を中心として,家族の理解や協力を得て患者の身体機能の維持・改善はもとより,生活環境および心理面など,家庭において,患者が自ら獲得した運動機能が活用されるように広義の環境調整を目指すものといえる.すなわち,Home programとは,障害をhandicapとしないように,患者および家族に指導・教育するものである.
このような観点からも,Home programの重要性ということがもう少し認識されてもよいのではなかろうか.
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