クリニカル・ヒント
片麻痺患者に接して
高橋 輝雄
1
1(社)東光会第一病院
pp.265
発行日 1989年4月15日
Published Date 1989/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102756
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理学療法士になって早や20年,暗中模索の中にあって,ただ前のみを見つめてきたような気がする.しかし,なぜか最近よく振り返ることが多くなった.その理由の一つに,評価も治療手技もそして目標設定もなかなか教科書どおりにいかないことがある.いつの間にかほとんどの臨床の場で脳卒中片麻痺が専門であるかのように扱ってきた.
片麻痺の諸症状は多岐にわたり,それを痙性,異常姿勢反射,共同運動など画一的に診ようとしてもどうも当方の意図しているような動きは,ほとんどか,まったくみられない.
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