とびら
脊損患者に対する歩行訓練をめぐって
鈴木 正彦
pp.414-415
発行日 1975年7月15日
Published Date 1975/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101041
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私の勤務する国立身体障害センターが,脊損患者を積極的に受け入れ始めて10年の歳月が流れた.
初めは受傷直後収容された病院・診療所等で救急処置のなされた後は,褥創治療と時折の発熱に対する処置以外施す術もなく,数年,時には十数年と臥床して来た者が殆んどで,過ぎ去ったそれらの人達の人生をおもって暗然とすることが多かった.併し,最近は適切な治療訓練を受けて現われる者が大半を占めるようになり,第一線医療の場におけるPTの増加も含めて,脊損患者に対するケアー普及の成果は目をみはるばかりである.
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