Japanese
English
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脊損患者の尿道瘻
MANAGEMENT OF URETHRAL FISTULA IN TRAUMATIC PARAPLEGICS
近藤 賢
1
,
内藤 政男
1
,
河田 幸道
1
Masaru KONDO
1
,
Masao NAITO
1
,
Yukimichi KAWADA
1
1関東労災病院泌尿器科
1Department of Urology, Kanto-Rohsai Hospital
pp.963-966
発行日 1963年10月1日
Published Date 1963/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203619
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I.緒言
外傷性脊髄損傷患者(脊損患者と略す)には泌尿器科領域の種々の疾患が合併してくる。泌尿器系では排尿障害,尿路感染症,尿路結石症,膀胱尿管逆流,腎不全等が,また男子性器系では副睾丸炎,勃起不全ないし不能,不随意的持続勃起,射精不能等がその主要な合併症である。
受傷直後のショック急性期における尿路管理の要点は脊髄損傷により排尿機能をまつたく失つている膀胱の内容をいかにして排出させ,避け得ぬ合併症である尿路感染症を致命的な尿性敗血症にまで進行させぬかということにある。
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