Japanese
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特集 整形外科的疾患から
分娩麻痺のリハとOT
Rehabilitation and occupational therapy for brachial birth palsy
須藤 成臣
1
,
前田 信子
2
Naruomi SUDO
1
,
Nobuko MAEDA
2
1横浜市大医学部整形外科
2神奈川こども医療センター
pp.443-453
発行日 1975年7月15日
Published Date 1975/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101045
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Ⅰ.分娩麻痺のリハビリテーション
1874年Erbが詳しく分娩麻痺について報告してから1世紀になる.医学の進歩とともに分娩外傷も減少しているが,分娩麻痺は出生比でまだ0.1%内外の発生をみている(図1).分娩麻痺の治療は,今日では特別の場合をのぞいて神経剥離術のような直接神経に対する外科的処置をすることはほとんどなく,麻痺の自然回復の経過をよく観察しつつ,総合的な長期計画のもとに,保存的治療と機能再建術を行うことが主体となっている.この治療計画の実施には,理学療法士,作業療法士をはじめとしてリハビリテーションチームが必要になる.以下に私達が実際に行っている治療法のいくつかを紹介し,とくにPT,OTとの連絡のもとに行っている方法を述べる.
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