Japanese
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研究と報告
片マヒ患者に対するSemi-Long Leg Braceの考案
Semi-Long Leg Brace for Hemiplegic patient
奈良 勲
1
Isao NARA
1
1三愛会伊藤病院リハビリテーション部
pp.479-481
発行日 1974年8月15日
Published Date 1974/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100871
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Semi-Long Leg Brace(S.L.L.B)考案の目的
片マヒ患者で下肢の支持性が十分でない場合,いわゆるL.L.B.が処方されてきた.しかし,従来のL.L.B.は,膝固定するので余りにもoverprotectionする傾向があり,knee lockの状態での歩行にも問題があった.また,A.D.L.の面でも,従来のL.L.B.を片マヒ患者が一人で着脱することはほとんど不可能であるなど種々の問題を含んでいた.そのため,L.L.B.を必要とする患者が家庭へ帰ってもL.L.B.はほとんど使用されていないのが実状である.
従来のL.L.B.がもっていたこれらの欠点を補えるものができないかといろいろ試行した結果,S.L.L.B.の試作に至った.S.L.L.B.は従来のL.L.B.に代るものとして考案したのではなく,むしろその欠点を補うというのがねらいである.
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