海外だより
Cosa Colina及びRancho Los Amigosリハビリテーションセンターで見たこと聞いたこと
奈良 勲
1
Isao NARA
1
1三愛会伊藤病院
pp.769-773
発行日 1973年10月15日
Published Date 1973/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100722
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はじめに
昨年の秋,アメリカのカリフォルニア州で1ヵ月間の研修の機会を得た.筆者の他に8名(整形外科医4名,理学療法士4名)が同伴したが,筆者は通訳を兼ねての研修であった.
我々はこの1ヵ月間のうち約3週間をロスアンジェルスから約50キロ離れたパモナという町にあるコサコリナリハビリテーションセンターで研修した.その間,我々はランチョロスアミゴス病院,筆者の母校でもあるローマリンダ大学病院,その他の施設などを訪ねることもできた.
筆者自身が意外に思ったのは,筆者のリハビリテーションに対する見かた考えかたが,筆者がアメリカで勉強し働いていた時と比べて幾分異なっているのに気づいたことである.これは,筆者が一年数ヵ月日本のリハビリテーション活動に参加し,その実態をより現実的に把握し,そして明白な問題意識を持っていたからであろうか.
ともかく,この短期間の研修が有益であったことは確かであり,今後も何らかのかたちで研修を続けることの必要性を強く感じさせられた.
研修中見たり聞いたりしたものの中から幾つかのことがらについて紹介してみたいと思う.
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