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資料
車椅子のJIS規格(日本工業規格)について
JIS (Japanese Industrial Standard) of wheelchair
石田 肇
1
Hajime ISHIDA
1
1日本医大整形外科
pp.449-452
発行日 1973年6月15日
Published Date 1973/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100650
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1.はじめに
身障者の体の一部分として,リハビリテーションにおける車椅子の役割はきわめて大きなものであることは論ずるまでもない.もちろん車椅子もその目的に応じ個人にspecificに処方されその機能を発揮するのが当然であるが,他方使用者消費者の立場からいうと,機械性,安全性,耐久性とともに,その維持という点においても部品の互換性,日本国中どこにいても容易に修理,部品の交換が可能であるということは実際的にきわめて大きな問題である.このような観点から車椅子のJIS規格の設定が望まれ,数年にわたる委員会の並なみならぬ努力でまがりなりにも形をなして世に送ることのできたことは,委員の未席をけがす一人として欣快にたえないしだいである.でき上がったものに対する色々の批判もあることかと思われるが,この車いすが最大公約数的な基本的なもの,骨組であることを諒承され,次の機会に改むべきは改めていきたいと思うしだいである.
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