Japanese
English
特集 失調症
失調症の作業療法
Occupational therapy of ataxia
池ノ谷 真里
1
Mari IKENOYA
1
1虎の門病院分院
pp.336-341
発行日 1973年5月15日
Published Date 1973/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100623
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はじめに
一口に失調症の作業療法といっても,原因疾患によってはその症状,障害は様々であり,作業療法アプローチの際にはこれらの特徴を正しく把握することが必要である.また失調自体の要素的把握,そのための要素的分析の試みも主要なポイントであると考える1).最近のGarcinの定義によると,‘運動失調とは,共調運動障害の一つの現われであり筋力低下があってはならない.運動失調の第一は随意運動がうまくできず,運動の方向とか程度が変わってしまうものである.第二は,体位や姿勢の障害で,それらを保持するに要する随意的または反射的な筋の収縮が損われている’と述べられている.
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