とびら
Turning pointを求めて
谷岡 淳
1
1虎の門病院分院
pp.313-314
発行日 1973年5月15日
Published Date 1973/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100619
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セラピストの免許をもらってすでに7年が過ぎようとしている.セラピストはこうゆうことを業とする者なのだ,リハビリテーションとはしかじかかくかくなるサービスなんだ......等々自分で学んだというよりも,たたき込まれたといったほうが的確かも知れない知識と技術をひっさげて,報酬をもらうセラピストの第一歩を踏み出した.
最初の1-2年は無我夢中,しかも異国での生活と重なったために余計にまとまりがなかった.その後,仕事にも慣れ職場になじんでくるにつれ自分の行なっている仕事の内容は,はたしてセラピスト独自のものだろうか,タライ回しにされがちな障害者のための本当のサービスとは何だろうか.就職当初には,とても考える余裕さえなかった身辺ににわかにこのような疑問の念がもちあがり悩むこと久しい.そして,これらの疑問に対する納得のいく解決策も見出せないままに時は過ぎた.
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