リハビリテーション・その現状
一線病院でのリハビリテーション—片麻痺患者の追跡調査を中心として
福沢 玄英
1
1田浦共済病院整形外科
pp.230-234
発行日 1981年3月1日
Published Date 1981/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207410
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リハビリテーション(以下リハと略す)の概念の普及とともに,リハを専門とする施設及び病院は漸次増加し,今日に至っているが,その絶対数はなお需要にほど遠いのが現状である.一方,最も大切な初期リハと直結する一般病院にあっても,リハユニットをもつ病院が増えているとは言え,リハ専門医をはじめとして,専門のスタッフが充足されているところはまだ少ない.リハ専門医のいない病院にあっては多くはなんらかの形でリハの研修を受けた整形外科医がその任に当たっている.当院もその範疇に属し,リハ専門医はおらず筆者が主宰している.
一般病院でのリハの対象となる疾患は片麻痺が大部分である.私どもも片麻痺のうち言語治療,職業前評価などを必要とするごく一部を除いて病院リハの対象と考えており,従来よりこれと積極的に取り組んできた.
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