Japanese
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特集 PT・OTと職業復帰
職能評価
pre vocational evaluation
池田 勗
1
Tsutomu IKEDA
1
1東京都心身障害者福祉センター
pp.17-21
発行日 1970年2月9日
Published Date 1970/2/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100284
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職能評価の考え方
障害者リハビリテーションにおける職能(職業能力)評価の定義は,
‘個人に関するすべての職業的に意味のある資料を集収し,解釈し,分析し総合することと,これらを職業が要求する諸条件や職業につく機会に関係づけることである’
(アメリカ保健教育福祉省職業リハビリテーション局)
といわれており,障害者の職業リハビリテーションの目標を設定し,その目標へ到達するための過程を計画するために行なわれるものである.そしてこれは,
‘人間はかれのもっている範囲の適性,興味,人間構造を要求するような職業にたずさわる場合には個人的幸福と職業的成功を達成する可能性がもっとも大きい’
(潮田武彦編,職業指導の心理学)
という職業指導の理念にたち,一方で,職業は必ずしも人間のすべての諸能力を要求するものではなく,なんらかの損傷を持つ者も他の残された能力の活用によって職業に従事することができる,という考えに基礎を置いている.
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