Proposal
助産婦の職能に正しい評価を
折橋 多美
1
1日本大学産院
pp.547-548
発行日 1963年7月10日
Published Date 1963/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202846
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はじめに 最近は,産科病棟ではどこでも助産婦が不足し,助産婦学校では入学志望者が減少している。これは助産婦が病院勤務の場合でも,開業の場合でも,適正に待遇されていない現状にその原因があることはいうまでもない。ここに助産婦業の現状をのべ,幾分でも御理解を仰ぐことができれば幸いである。
分娩室の独立勤務 ことに綜合病院では問題が多く,分娩室の独立勤務を認め実施している施設は少ない。分娩という特殊現象の看視はその全経過にわたつて行なわなければならず,したがって手術室と同様独立勤務とすべきであるが,実際は産科のベット数に応じての看護人員が割当てられ,決められているので分娩室鋤務のゆとりができてこない。ために病室勤務の助産婦にその重荷がかかってくる現状である。分娩室の独立勤務を切に願いたい。分娩室勤務は助産婦によってこそ完全に果されるのではなからうか。
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