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講座
電気療法(3)―基礎から臨床へ
Electrotherapy (Part 3)
玉川 鉄雄
1
Tamagawa Tetsuo
1
1東大物療内科
pp.33-39
発行日 1969年6月9日
Published Date 1969/6/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100220
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蓄電器
前述のように,電気を蓄めておくことのできるものを,蓄電器,(静電)コンデンサー((static) condenser)という.これは直流のカット,波形の変換,発振,整流など,電気回路に不可欠のもので,構造としては導体の間に絶縁物をはさんだ形のものである.一般に絶縁された導体は,これに電荷を与えるとある電位を持つようになり,逆に,ある電位を与えると,そこに電荷をもつようになる.この電位と電荷とは一定の関係があり,絶縁物の種類によってその量は異なるが,Q/Vは単位電位による電荷の蓄積能を示している.これを絶縁導体の静電容量,またはキャパシティ(capacity)といい,これを1つの単位とし,ファラード(farad)と名付け,Fと書く.ところが,これは実用には大きすぎるので,10-6F,10-12Fが用いられ,μF,μμFと呼び,特に後者をピコファラド(pF)という.蓄電器を理解するには,静電気について知らなければならないので,以下簡単にこれについて触れておく.
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