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講座
電気療法(5)―基礎から臨床へ
Electrotherapy (part 5)
玉川 鉄雄
1
Tetsuo TAMAGAWA
1
1東大物療内科
pp.25-31
発行日 1969年12月9日
Published Date 1969/12/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100267
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真空管(4号よりつづく)
(2)3極管:真空管には前述の2極管を始め,3極,4極,ビーム管,5極,7極,それらの複合管などがある.この牛多極管は,一般に効率がよくなるように改良されたものといえるが,使用上一長一短がある.しかし,原理的にはすべて3極管と同じなので,ここでは3極管についてのみ述べることにする.
3極管は,2極管の陰極と陽極の間に金属線を格子状においたもので***,これを文字どおり格子(Grid)という.使用時,この格子の電圧を陰極より低くすれば,陰極から陽極にひっぱられる熱電子は,一部は途中から陰極にはねかえされることは容易に理解できよう.換言すれば,この格子電圧の高低で,陽極に到達すべき熱電子の量,すなわち電流が増減することになる.これが,格子のことを別名制御格子(control grid)というゆえんである.
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