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講座
電気療法(最終回)―基礎から臨床へ
Electrotherapy (Final)
玉川 鉄雄
1
Tetuo TAMAGAWA
1
1東大物療内科
pp.405-411
発行日 1970年12月9日
Published Date 1970/12/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100381
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超音波療法
超音波療法は,厳密な意味では電気療法とはいえない.ただ,電気的回路を利用して超音波を発生させているので,広義の電気療法として取り扱われている.これは非常に回数の多いマッサージのようなもので,純然たる器械的療法である.
まず,超音波ということばの意味から考えてみよう.人間は,空気の粗密的振動を音として感ずることができる.これを音波といい,反射・屈折・干渉・回析など,いわゆる波動としての性質を持っている.また,媒質により一定の伝播速度をもち,空気中では秒速(330+0.6t***)mといわれ,温度によってその速度が異なる.また,振動の媒体が液体の時には1200-1500mであり,固体となると,4000mである.人間が音として認識できる空気の振動数には上限と下限があり,これが20-16000/秒の周波数である.
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