Senior Course 生理
—電気生理検査に必要な電気の基礎知識—電気の基礎
石山 陽事
1
1虎の門病院臨床生理学科
pp.118-119
発行日 1976年1月15日
Published Date 1976/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909264
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電気生理検査に必要な検査機器,例えば脳波計,心電計,筋電計などはその型こそ大ぎょうにできているが,実はその中身たるや真空管や半導体増幅素子に抵抗,コンデンサー,コイルの3種類の組み合わせのみによって構成されている.しかもその使用には,簡単な基本法則を覚えるだけでほとんど間に合う.
"電流"はプラス(+)からマイナス(−)に流れるということは,ほとんどの人が知っている.しかし同じ十でも高い+から低い+に電流が流れたり,低い−から更に低い−に向かって電流が流れるなどということは,なんとなく分かるけれど,いざ回路計算をするときには,すぐにピンとこない.つまり電流は+でも−でもどちらの"電圧"でもよい,とにかく高い電圧から低い電圧に向かって流れる.もう少し詳しく述べることにする.
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