Japanese
English
特集 日常生活動作
ADLテスト法とその問題点
Problems in ADL tests.
大川 嗣雄
1
Okawa Tsuguo
1
1横浜市立大学付属病院リハビリテーション科
pp.7-12
発行日 1969年6月9日
Published Date 1969/6/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100214
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
ADL(日常生活動作)はリハビリテーション医学のユニークな一面である.ADLをいかに改善し,向上させるかということは,リハビリテーションの最初の目的でもあり,究極の目標にもなりうる.したがってその出発点ともいうべきADLの評価は,重要な問題である.
しかし,現状ではADL評価が,各病院・各施設によってまちまちである.これらはADLそのものが一定の規格にあてはめられないことを示しているともいえる.すなわち,ADLはその患者の社会的環境から,個人的な条件にまで左右されるものをもっている.とはいえ,現在リハビリテーションの領域での効果判定,機能の評価などにADLが用いられている.この点だけを考えてみても,リハビリテーションの領域にたずさわる者がADL評価を種々な観点から検討してみる必要を感ずるのである.
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.