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特集 セラピストと教育
病院におけるPT・OT学生の臨床実習―東大病院のOTインターン実習の経験を中心に
Clinical education of PT & OT students at the affiliated hospital
上田 敏
1
,
鎌倉 矩子
1
,
尾林 滋子
1
,
野村 田鶴子
1
,
富岡 詔子
2
Ueda SATOSHI
1
1東大病院リハビリテーションセンター
2リハビリテーション学院
pp.25-32
発行日 1969年2月9日
Published Date 1969/2/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100180
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Ⅰ.はじめに
理学療法士(PT)と作業療法士(OT)はともに臨床的専門職(clinical professions)に属し,その教育課程のなかで臨床実習は非常に重要な位置を占めている.4年間の大学課程を標準とするアメリカのPT・OT教育では学校によりかなりの差はあるが,6か月ないし1年をインターン実習(internship)にあてており,わが国においても,3年間の課程の最後の年に,6ないし9か月のインターン実習が行なわれている.このインターン実習の特徴は,学校をはなれ,小人数のグループで,実習場である協力病院(affiliated hospital)で,一定の期間,臨床指導者(clinical supervisor,スーパーヴァイザー)の指導の下に準職員的な立場で実際の患者の治療に従事するところにあり,いわばそれまでに学んだPT・OTの知識,技術の実際への応用であり,PT・OT教育の総仕上げであるともいえる.
病院における臨床実習は,このほか1,2年でも行なわれ,clerkship,clinical practiceなどの名でよばれているが,これらは比較的短期間(1-3週)で,見学的な性格も強く,PT・OT教育への導入,意欲づけなどの目的をもって行なわれている.これらも重要性において劣るものではないが,それは他の機会にゆずり,ここではインターン実習を中心に論じたい.
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