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病院はインターンを如何に取扱うべきか
柳 壯一
1
1国立相模原病院
pp.2-3
発行日 1954年4月1日
Published Date 1954/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200792
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インターンの制度が行われるようになつてからすでにかなりの時日が経過している。それにも拘らずまだこのような事が論議されねばならないのは,インターンの制度に対する受入側の病院とインターン生との兩方がお互に本制度の意義と目的とを理解していない事にもよるが,また制度は立派でも,それを完全に目的通り遂行するいろいろの設備施設が,いつまでたつても完成しない状態にあるからである。
近頃本制度に対しての批難はますます激しくなつて来て,学生側はその廃止を叫ぶし,医師側の一部にもこれに同調するものもあるが,静かにこれを観察すると,その目的が完遂せられるならば,この制度は存続すべきものである,という意見が一番多いようである。即ち改善説である。
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