理学療法の器具
塩津式椎間板ヘルニア矯正牽引器械装置
大塚 哲也
1
1厚生年金玉造整形外科病院
pp.56-57
発行日 1967年11月9日
Published Date 1967/11/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100064
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はじめに
最近腰椎あるいは頸椎の器械牽引を行なう症例が漸次増加する傾向がうかがわれるが,本院においては塩津徳政院長考案による「塩津式牽引器械装置」を使用することにより,良好な結果を得ている。
この装置の構造は図2に示すごとくである。本装置によると,頸椎牽引および腰椎牽引がそれぞれ可能で,特に腰椎牽引中にハンドル操作を行なうことにより,腰椎の前屈および後屈動作も行なえる。なお牽引量は頭側部に具え付けられてある測定器により,確認できるようになっている(図1,2,3,4,5,6)。
器機の操作はすべて手動式であるので,患者は牽引施行とともに,これに対して順応してゆけるので,危険はない。
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