PT講座
下肢の装具(その1)
高橋 勇
1
1整肢療護園整形外科
pp.33-40
発行日 1967年1月9日
Published Date 1967/1/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100006
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装具が治療の手段として用いられる疾患はおびただしい数にのぼる。脊髄損傷,脊髄炎,癒着性脊髄膜炎,脊椎披裂,ポリオ,末梢神経損傷,進行性筋ジストロフィー症,脳性麻痺,脳血管障害などによる下肢の麻痺や,X脚,O脚,先天性内反足,先天性股関節脱臼などの変形,あるいは下肢諸関節の炎症,ペルテス氏病,骨折などに対しひろく応用されていることは周知のとおりである。
ところで装具の種類や構造は疾患の性質や程度に応じていろいろに工夫されており,これまたさまざまなものがある。そこで装具を実際に患者に使用させる際は,その目的,構造,適合方法,取扱い上の注意事項,ならびに装着訓練のすすめ方などを正しく理解していなくてはならないことはいうまでもないことである。
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