OT講座
精神障害への作業療法(その1)
鈴木 明子
1
1リハビリテーション学院
pp.41-45
発行日 1967年1月9日
Published Date 1967/1/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100007
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はじめに
わが国での作業療法が着実に根をおろし,開花するためには,精神障害への作業療法がどれだけノーマルな成長をするかにかかっているといって過言ではない。もう一方の大きな分野である身体障害者に対する治療にあっても,精神面からの患者の把握と支持がなければ成功するとはいえないであろう。
作業療法の歴史的な成立の過程を振りかえってみても,また,現在発展していくその構成過程を分析してみても,精神障害への作業療法は車の両輪での一輪であるばかりでなく,作業療法全体を前進させる主動輸なのである。
現在当面する問題はあまりにも山積し,混迷している。各病院施設で個々のセラピストにすべてが,重くのしかかっていると思われる。
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