特集 副鼻腔炎の保存的治療の検討とその限界
小児慢性副鼻腔炎に対する鼻腔洗浄療法
金子 豊
1,2
,
小野寺 亮
3
,
富岡 幸子
4
,
朴沢 孝治
2
,
末武 光子
2
,
鈴木 秀明
2
1金子耳鼻咽喉科医院
2東北大学医学部耳鼻咽喉科学教室
3東北公済病院耳鼻咽喉科
4度北労災病院耳鼻咽喉科
pp.267-270
発行日 1987年4月20日
Published Date 1987/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492210288
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I.はじめに
一般外来では鼻汁過多,鼻閉,後鼻漏を主訴とする多くの患者が来院するが,その中には副鼻腔炎と診断されそれに対する保存療法(鼻処置,ネブライザー,投薬など)を受けるも改善せず,その改善の機転もつかめないまま長期間通院させられていることがしばしばである。これらの患者は成人より小児に多い。一般には慢性副鼻腔炎は鼻鏡検査,X線検査などにより診断される。
症状からこの慢性副鼻腔炎の病態に関係すると考えられる因子は
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