特集 副鼻腔炎の保存的治療の検討とその限界
慢性副鼻腔炎治療効果の客観的評価
間島 雄一
1
,
坂倉 康夫
1
,
平田 圭甫
1
,
斎田 哲
1
,
竹内 万彦
1
,
森下 篤人
1
,
増田 佐和子
1
1三重大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.271-275
発行日 1987年4月20日
Published Date 1987/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492210289
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はじめに
慢性副鼻腔炎は近年軽症化傾向を示し,上顎洞洗浄療法や種々の薬物療法などいわゆる保存的療法が本疾患治療の重要な位置を占めつつある。これらの保存的療法の効果判定については種々多様の判定基準があり,決定的なものが見出されていないのが現状である。本稿では鼻汁のレオロジー検査,粘液繊毛輸送機能,上顎洞陰影黒化度につき本疾患治療効果の客観的評価への有用性を検討した。
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