目でみる耳鼻咽喉科
頭頸部領域に多発したvon Recklinghausen病
前田 秀彦
1
,
石塚 洋一
1
,
鈴木 雅一
1
,
梅田 泰生
1
,
芦川 英通
1
1帝京大学医学部溝口病院耳鼻咽喉科
pp.896-897
発行日 1984年11月20日
Published Date 1984/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209864
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von Recklinghausen病は,皮膚および神経に多発する神経線維腫に加えて,特有な色素斑(cafe au lait spots)を主徴とするが,これらに種々の随伴症状もみられ,症候は多彩である。耳鼻咽喉科領域にも,聴神経腫瘍や頸部あるいは咽頭の腫瘤などがみられることがある。今回,右篩骨洞より発生した神経線維腫からvon Recklinghausen病と診断され,髄膜腫,聴神経腫瘍,頸神経線維腫などを合併した興味ある症例を経験したので呈示する。
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