特集 滲出性中耳炎—最新の知見—
III.診断
高分解能CTによる滲出性中耳炎症例の耳管所見
神崎 仁
1
,
菅家 元
2
,
志賀 逸夫
3
1慶応義塾大学医学部耳鼻咽喉科
2荻窪病院耳鼻咽喉科
3慶応義塾大学医学部放射線診断部
pp.825-831
発行日 1984年10月20日
Published Date 1984/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209851
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I.はじめに
耳管機能検査は近年著しい進歩をとげている。本邦では熊沢ら2,3),本庄ら1),渡辺ら13)の方法が普及しつつある。
一方,耳管機能障害例の耳管の障害部位診断に役立つ方法は少ない。造影剤を用いた耳管のX線診断の方法はかなり報告されており5,6,8〜12,14,15),鼓室形成術の術前検査としても利用されている4)(表1)。
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