特集 耳鼻咽喉科CT診断
CT機器の特性と耳鼻科領域における将来展望
高橋 睦正
1
,
福井 康太郎
1
,
松本 政典
2
Mutsumasa Takahashi
1
,
Masanori Matsumoto
2
1熊本大学医学部放射線科
2熊本大学医療短期大学部診療放射線技術学科
pp.867-874
発行日 1982年10月20日
Published Date 1982/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209516
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I.はじめに
1972年,英国のEMI社によりCT装置が初めて発表され,約10年の年月を経た。その間の装置の発展は顕著で,またたく間に第1世代から第4世代の装置にまで発展し,今,さらに第5世代と称されるCT装置が開発されようとしている。我国でも,頭部用,全身用を含めて,十数社の機種が稼動中であり,その稼働台数は約1,500台をこすと言われている。
このように数多くのCT装置が普及しているが,それぞれの装置の性能に関しては,これまで統一された調査方法がなく,各メーカーの発表されるデーターだけに頼っていた。ところが,1979年,CT性能評価委員会が発足し,「X線コンピュータ断層装置の性能評価に関する基準」が発表され1),それに基づき,CTの画像評価がなされるようになった。
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